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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
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ドラゴンレール【どらごんれーる】
- 通称「ドラゴンレール」と呼ばれるJRの路線がある。岩手県南部の一ノ関駅から海側の盛駅までを走る大船渡線だ。大船渡線がドラゴンレールと呼ばれる理由は、地図を見れば一目瞭然だ。まるでドラゴンのように見えるからだ。まず一ノ関駅から東に向かって二駅ほど進むと、ここからいきなり北へと延びる。北の摺沢駅まで進むと、今度は南の千厩駅へ急降下。そこから海側の鹿折唐桑駅までは東へ一直線に進む。鹿折唐桑駅からはまた北へ上り、その後海沿いを走る。鉄道線路は途中の町々の駅に停車しながら終点駅へと向かうから、多少はジグザグになることはある。しかし、このドラゴンレールと呼ばれるほど曲がりくねってしまった路線は、ほかにはあまりないだろう。実はこの路線、政治家の意図が反映されているのである。一九二〇(大正九)年の総選挙のことである。政友会から立候補した佐藤良平は、新人ながら見事当選を果たした。佐藤が公約に掲げたのが、当時計画中だった大船渡線建設の促進だった。公約実現に尽力した佐藤だが、そのとき、せっかく鉄道路線を敷設するなら地元の摺沢を通ることにしたいと、ルートを変更させたのである。これが、大船渡線がいきなり北側へ大きくルートをとることになった理由である。佐藤の計画では、摺沢駅から東へそのまま進むはずだったようだ。ところが、鉄道工事が摺沢まで進んだときに、政権が政友会から憲政会へと交代してしまい、佐藤の影響力がなくなってしまった。そのため大船渡線は、摺沢駅から南側を通るルートへと変更させられてしまったのである。まさに紆余曲折だったが、大船渡線は一九三五(昭和一〇)年に全線開通にこぎつけた。いまはドラゴンレールと呼ばれているが、当時は鍋のつるのようだとして「なべつる線」と呼ばれていた。
政治家に翻弄されて生まれた奇妙な形の路線
【出典】![]() |
東京書籍(著:東京雑学研究会) 「 雑学大全2 」 |
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雑学大全2

- 【辞書・辞典名】雑学大全2[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京雑学研究会
- 【書籍版の価格】2,160
- 【収録語数】1,000
- 【発売日】2004年8月
- 【ISBN】978-4487801305