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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
┗「冬至」まで3日
・先負
・十支:庚(かのえ)
・十二支:寅(とら)
月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
高知【こうち】
- 四国の太平洋側に位置する高知県は、その昔、土佐国と呼ばれていた。日本最後の清流といわれる四万十川をはじめ、仁淀川、物部川など四国山地を源とする清流に恵まれた土地である。しかし、この美しい清流に恵まれたことが、住民にとっては悩みの種だった。水不足に悩まされることはほとんどないが、水量が多すぎて水害が起きやすいのである。実は、この地域は、四万十帯と呼ばれる堆積岩が多いため、地盤が弱く、土砂災害も多い。戦国時代には長宗我部元親が、浦戸湾に面して水運の便がよいことに目をつけ、この地に城を築こうとしたが、洪水がひっきりなしに起こり、三年であきらめてしまったという。その後、山内一豊の領地となり、この地に城が築かれたが、やはり水害が治まることはなかった。そこで山内家二代目藩主の忠義は、水害が減ることを祈願して、地名を改めることにした。当時は、「河中」「河内」と書いて「コウチ」と読んでいたが、「河の中」や「河の内側」では、いかにも水害が起こりそうなイメージがあるということで、「コウチ」という呼び方はそのままに、漢字を「高智」とした。「高い」という文字が加われば、水害とは縁遠くなると考えてのことだった。このとき、忠義に改名のヒントを与えたのは、竹林寺の空鏡上人だったといわれている。その後、「高智」は、「高知」と書かれるようになった。江戸時代になると、土佐藩奉行野中兼山によって、県下のほとんどの川が改修工事された。
もともと「脱・水害」を願って付けられた地名
【出典】![]() |
東京書籍(著:東京雑学研究会) 「 雑学大全2 」 |
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この言葉が収録されている辞典 |
雑学大全2

- 【辞書・辞典名】雑学大全2[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京雑学研究会
- 【書籍版の価格】2,160
- 【収録語数】1,000
- 【発売日】2004年8月
- 【ISBN】978-4487801305