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 オヴィラプトル【東京雑学研究会編】


§変わった口を持つオヴィラプトルは、卵泥棒?



一九二三年、ゴビ砂漠で恐竜の巣と卵の化石が完全な形で発見された。このとき、巣と卵の上に乗る形で二・五メートルほどの小型の恐竜の化石も同時に発見されている。当時、巣と卵は草食恐竜のプロトケラトプスのものと推定されたが、小型の恐竜のほうは歯が全くなく、卵を割るのに適したくちばしがあったため、オヴィラプトル(卵泥棒)と名づけられてしまった。オヴィラプトルはプロトケラトプスの卵を襲っていたところを砂嵐に埋まって、そのまま化石になってしまったと考えられたのだ。
確かにオヴィラプトルの顎の構造は卵を食べるのに最適で、口蓋には、ヘビなどに見られるような、くわえこんだ卵を割るためと思われる骨の突起までついている。こういったことからオヴィラプトルは肉食の獣脚類の一種と考えられていた。
ところが一九九〇年、ゴビ砂漠で再調査が行われた結果、プロトケラトプスのものとされていた同じ種類の卵の中からオヴィラプトルの胎児の骨が発見され、翌年には別の同種の卵の上におおいかぶさるような姿のオヴィラプトルの化石が発見された。
このためオヴィラプトルの「卵泥棒」説は大変な冤罪で、オヴィラプトルの母親は我が身を犠牲にして巣と卵を守っていたのだと主張する一派が現れたのだ。
オヴィラプトルは卵泥棒なんかじゃない」とする人たちは、「オヴィラプトルは貝を食べていた」「そうではなく木の実を食べていた」「いや、小動物が主食だったはずだ」などと主張しているが、当時、食料としてじゅうぶんな貝は棲息していなかったはずだし、早く走れるのに適した骨格や鋭い鉤爪は木の実を主食とした草食恐竜のものとは考えにくい。また、小動物を食べていたと推定するにも、それに必要不可欠な歯がないのでは説明が難しくなる。
最近では、オヴィラプトルのくちばしの縁がとても鋭く、剪断に適していることや、受け口になっていて、口を閉じるとハサミのような状態になることなどから、植物を刈って食べていたのではないかという説も登場している。
いずれにしてもオヴィラプトルが卵泥棒かそうでないのかの決定的な証拠は、まだ発見されていない。

【出典】 東京書籍(著:東京雑学研究会)
雑学大全

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  • 【辞書・辞典名】雑学大全[link]
  • 【出版社】東京書籍
  • 【編集委員】東京雑学研究会
  • 【書籍版の価格】2,160
  • 【収録語数】1,000
  • 【発売日】2004年8月
  • 【ISBN】978-4487799473










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