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 手のひらサイズの プロジェクター


手のひらに乗る、小型サイズのプロジェクターが販売されている。出張先のプレゼンなどでとても重宝するようだ。



会議でのプレゼンテーションにプロジェクターは欠かせない。

しかし、会議室にプロジェクターの設備がないときもある。

こんなとき、手のひらに乗るようなコンパクトなプロジェクターの存在はありがたい。

また、自宅で手軽に大画面の映像を楽しむ道具としても人気である。

一昔前のプロジェクターはかなり大きくて重かったが、どうして小型化が可能になったのだろうか。

そのしくみを見てみよう。

プロジェクターの方式にはいろいろあるが、現在の手のひらサイズには二つの方式が採用されている。

「LCOS方式」と「DLP方式」だ。

LCOS(エルコス)方式のLCOSとは、「シリコン基板上に載せた反射型液晶(Liquid Crystal on Silicon)」のこと。

ダイクロイックミラーと呼ばれる特殊な鏡で3原色に分離された光は、各色に対応したLCOSパネルに届けられる。

LCOSは届いた光を映像信号にしたがって画素ごとに反射したり止めたりする。

反射した光は、中央のプリズムでまとめられて投影レンズを通過する。

こうして、LCOSパネル上の映像がスクリーンに投影されるのである。

もう一つのDLP(ディーエルピー)方式(Digital Light Processing)は、DMD(ディーエムディ-)(Digital Mirror Device)と呼ばれる素子(そし)を用いた映像表示システムで、テキサス・インスツルメンツ社の登録商標となっている。

素子上には、映像の画素に対応して微小な鏡(マイクロミラー)が一面に敷き詰められている。

高速に回転するカラーホイールで3原色に切り分けられた光はこの素子に照射されるが、各ミラーは映像信号によって向きを変え、投影レンズに向かって反射させたり、逸(そ)らせたりする。

こうして、映像信号が画像としてスクリーンに投影されるのだ。

DMDは、MEMS(メムス)(Micro Electro Mechanical Systems)と呼ばれる微小機械(マイクロマシン)の一つである。

従来の半導体加工技術を利用してシリコン基板上に作成された機械であり、これから発展が期待される分野だ。



【出典】 中経出版
雑学科学読本 身のまわりのモノの技術vol.2

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『雑学科学読本 身のまわりのモノの技術vol.2』の紹介


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著者
大好評を得た既刊『身のまわりのモノの技術』の待望の続編! 「日頃よく使っているモノ」あるいは「意識しなかったけど、じつは身近にあるモノ」などに活かされている“技術・しくみ"について、豊富な図版をまじえながらシンプルに解説する本。 モノの技術やしくみが少しでもわかると、そのモノへの愛着と興味が増し、何気なく手にしたり触れたりするモノが、より身近になります。 本書を通じて、「科学技術の結晶」たちのスゴ技を、とくと堪能してください!
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 中経出版「雑学科学読本 身のまわりのモノの技術vol.2」


  • 【著者・監修】涌井良幸・涌井貞美[link]
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