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 LCC【えるしーしー】



(概要)
 LCCはローコストキャリア(Low Cost Carrier)の略称で、日本では一般的に「格安航空会社」と言われる。コスト削減の徹底や同一機種の稼働率を上げるなど効率的な運営をすることで既存の大手航空会社より割安な運賃でサービスを提供する航空自由化が進んだ欧米で90年代以降、利用者が増加した。アジア市場でも経済成長を追い風シェアを広げ、日本でも2007年以降、外資が続々と参入。日本の大手航空会社も参入するようになり、2012年3月には全日空(ANA)系で関西国際空港を拠点とするピーチアビエーションが就航。続いて日本航空(JAL)が資本参加したジェットスタージャパンが7月に就航した。8月1日には全日空が出資するエアアジア・ジャパンが成田を拠点に就航する。国内3社が出そろい、「日本に本格的LCC時代の到来した」との論評が多い。

(解説)
 LCCは、徹底したコスト削減と飛行機の効率的な運用による低価格化を実現し、採算性を取るのがビジネスモデルの特徴だ。同一の飛行機で一日何便も運行し、座席も増設して稼働率を向上。機内食を有料化し、手荷物も一定重量以上や追加分は課金するなど乗客側の負担メニューを細分化する人件費では客室乗務員(CA)を契約社員で採用、CAが機内清掃も受け持つなど様々な合理化を行っている。こうした結果、例えばジェットスタージャパンの成田―那覇間は最低価格で6,590円(2012年10月末)と、同時期のANAやJALの羽田―那覇間の約5分の1に抑えることが可能になる。

 ANAやJALが既存路線とのカニバリゼーション(共食い)を起こしかねないのに、LCCに参入する背景には、日本で今後、航空自由化がさらに進む見通しであることや、長引く景気低迷で高価格の航空券購入を敬遠していた若者などの需要を新たに掘り起こすといった狙いがある。ANAの場合は参入発表時、「ANAブランドとは異なる、これまでの常識を覆す低価格の航空会社による、新規需要創造の必要性を感じていました」(2010年9月9日プレスリリース)と説明している。

 しかし、低価格化を生み出す仕組みが逆にトラブルを招くこともある。典型的なのが7月3日のジェットスタージャパンの運行初日の欠航だ。同一機を一日に何度も使うため、途中の便で遅れが出るうちに、新千歳発成田着の最終便が成田空港で飛行禁止時間に入る午後11時に間に合わず、飛行を取りやめた。トラブルと共に乗客の不満の声が毎度の世に報道されるが、マーケティング会社エルネット(大阪)による調査では、LCC利用経験者の88%が今後も利用する意向を示しており、LCCが定着するかは、利用者が今後メリットデメリットを見極めていく中で決まりそうだ。

【出典】 Ea,Inc.(著:JLogos編集部)
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