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 フラストレーション耐性の高い人ほど老後を愉しめる



ストレスがかかるとフラストレーション(欲求不満)が起こりますが、それに耐えて事態を解決する力のことを「フラストレーション耐性」と呼びます。
お父さんが息子とキャッチボールをするとき、構えたミットをめがけて投げれば上手に捕りやすいので、子どもは喜びます。けれどもそんなキャッチボールを一〇〇回やっても、子どもの捕球技術は上がりません。
ですからときどき、変なところに投げる。捕ろうとしたのにうまく捕れなかった-これはストレスです。
最初は子どもも怒ったり、捕れなくてがっかりしたりするでしょうが、次は捕ってやろうというモチベーションが生まれます。そうやって繰り返しているうちに、思わぬところに球がきても捕れるようになってきます。お父さんは、ときにはわざと変な球を投げなければいけない。
今は、子どもが喜ぶことばかりする親が増えているようです。職場でも、上司が部下に甘い。叱ると相手がイヤな顔をするし、叱らないほうがいい関係が保てると思っています。けれども、そうやって作った関係は本物ではありません。結局、人間関係を保つスキル(技術)も育っていかないのです。
変な球も捕れるように努力してこそ、キャッチボールが上手になっていく。こんなふうにストレスを解決していける人はフラストレーション耐性が高いと言えます。
「もうイヤだ! 何で僕が捕れないような球を投げるんだよ!」と怒って泣いたり、キャッチボールをやめてしまったりする人はフラストレーション耐性が低い。
現代はいろいろなことが便利になり、あらゆることになるべくストレスがかからないよう、至れり尽くせりの世の中になっています。これは、いつも捕りやすい球ばかり投げられているようなもの。キレやすい人間が増えているのも当然で、全体的にフラストレーション耐性の低い世の中になっていると言えます。
年をとるということは、それ自体ストレスです。あちこち衰えてくるし、失う物も多い。いちいちキレていたら身が持ちません。フラストレーション耐性の高い人のほうが老後を愉しめるのです。

【出典】 日本実業出版社(著:渋谷昌三(目白大学教授))
60歳からの人生を愉しむ心理学

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  1. 60歳からの人生を愉しむ心理学>第5章 人生の後半戦は5つの「力>    >    フラストレーション耐性の高い人ほど老後を愉しめる

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60歳からの人生を愉しむ心理学について
多くの人が60歳からの「人生の後半戦」「定年後」に対して、ネガティブなイメージを抱きがちです。本書では「老い」に無理に抵抗することなく、「豊かに」「軽やかに」「上手に」愉しみながら年を重ねていくコツを心理学的なアプローチを中心に紹介します。
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 60歳からの人生を愉しむ心理学


  • 【辞書・辞典名】60歳からの人生を愉しむ心理学[link]
  • 【出版社】渋谷昌三(目白大学教授
  • 【編集委員】渋谷昌三(目白大学教授)
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