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 木橋②【きばし】


錦帯橋の柱を一本抜くと橋が崩れ落ちるって?



木橋として有名なものに日本三名橋がある。日光の神橋、山梨の猿橋、岩国の錦帯橋だ。なかでも錦帯橋は、世界的にも珍しい木造のアーチ橋として知られていた。技術的にも優れ、景観の美しさからも日本屈指の名橋と呼ばれるにふさわしいものである。
錦帯橋は一六七三(延宝元)年、岩国藩主吉川広嘉によって建造されたもので、石積みの橋脚に五連の太鼓橋美しいアーチを描いている。なぜこのような珍しい型の木橋が造られたのだろうか。この木橋は、武家屋敷城下町を結ぶ重要な交通路であった。それがたびたびの氾濫で寸断されたのだ。そのため橋脚は石で高く積み上げ、その上に五連の木橋を架けたのである。
クギは一本も使われておらず、木と木を組み合わせた力学的にも優れた構造になっている。だが、頑丈さを誇っていた錦帯橋も、昭和二五年の台風で流された。現在の橋は昭和二八年に、建造当時そのままの姿に復元されたものである。
クギが一本も使われていないことから、柱を一本抜くと、橋が崩れ落ちる構造になっていると古くから言い伝えられてきた。敵に攻められても、柱を一本抜けば、橋もろとも敵を川底へ突き落とすことができたというのだ。実際のところは、これは後世になってからのつくり話で、そのような構造にはなっていないという。それにしても、もっともらしいつくり話ではないか。
錦帯橋のアーチ一つの長さは三五・一m、全長一九三・三m。県下一の長流、錦川に帯のように美しく架かっていることからこの名がある。ライトアップされた五連のアーチが錦川に影を落とし、その精巧な建築美に誰もがうっとりとする。

【出典】 日本実業出版社(著:浅井 建爾)
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  • 【辞書・辞典名】道と路がわかる事典[link]
  • 【出版社】日本実業出版社
  • 【編集委員】浅井 建爾
  • 【書籍版の価格】1,620
  • 【収録語数】255
  • 【発売日】2001年11月
  • 【ISBN】978-4534033154










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