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 冷凍冷蔵庫


かつて「三種の神器(じんぎ)」の一つとしてもてはやされた冷凍冷蔵庫(略して冷蔵庫)。現在でも白物(しろもの)家電の代表として重要な役割を担っている。



1930年(昭和5)、国産第1号の電気冷蔵庫が発売された。

標準価格は720円、当時としては小さな家が1軒建てられるほど高価で、業務用か富裕層(ふゆうそう)にしか売れなかった。

しかし現在、冷蔵庫の普及率はほぼ100パーセント。

隔世(かくせい)の感がある。

冷蔵庫の冷却原理はいたって単純である。

水を肌に塗って「フッ」と息を吹きかけると清涼感(せいりょうかん)が得られるのと同じ原理だ。

水が水蒸気に変化するときに気化熱を奪い、周囲の温度を下げる性質を用いているのだ。

冷蔵庫でこの水の働きをするものを冷媒(れいばい)という。

実際に構造を見てみよう。

冷凍冷蔵庫は圧縮器(コンプレッサー)と二つの熱交換器(冷却器と放熱器)からできている。

庫内に置かれた「冷却器」で冷媒は蒸発して気化熱を奪い、庫内を冷やす。

気体になった冷媒はコンプレッサーの力で液化されて放熱器に運ばれ、庫内で奪った熱を放出する。

この繰り返しが冷却のしくみである。

家庭用の冷蔵庫は、冷凍室、パーシャルケース、チルドケース、冷蔵室、野菜室などに分けられている。

それぞれマイナス15~20度、マイナス1~3度、0~2度、2~5度、3~8度くらいで、格納する食品の特性で温度が調整されているのだ。

「冷たい空気は下に落ちる」という性質を利用して、以前の冷蔵庫は冷凍庫が最上段にあり、パーシャルケース、チルドケース、冷蔵室、野菜室の順に下に配置されていた。

しかし、取り出し頻度(ひんど)の高い野菜室が下では使いにくいので、現在では冷凍庫が最下段にあるものが多い。

これを実現するために、冷やした空気を強制的に循環(じゅんかん)させ、それぞれの領域を最適に冷やす構造になっている。

これを間冷式と呼ぶ。

一方、アウトドアで冷蔵庫を使いたい場合に重宝するのが、ペルチェ方式の冷蔵庫だ。

「異種の導体や半導体の接点に電流を流すと、熱の発生または吸収が行なわれる」というペルチェ効果が利用されている。

構造が単純なので、省電力と小型化が可能だ。



【出典】 中経出版
雑学科学読本 身のまわりのモノの技術vol.2

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著者
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 中経出版「雑学科学読本 身のまわりのモノの技術vol.2」


  • 【著者・監修】涌井良幸・涌井貞美[link]
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