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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
┗「冬至」まで3日
・先負
・十支:庚(かのえ)
・十二支:寅(とら)
月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
人生は五〇歳を境に「幸福度」が急上昇する
- 二〇〇八年、アメリカのギャラップ社が行なった大規模なアンケートで、興味深い結果が出ています。このアンケートは一八歳から八五歳まで三四万人以上の人を対象としたもので、その中に「人生の幸福度」に関する質問がありました。
自分の人生の満足度を一〇点満点で採点してもらったのです。
すると、一八歳から五〇歳までは「満足度」はどんどん下がっていく。ところが、五〇歳になるとこのカーブが急激に反転して、上昇していきます。最終的に八五歳の人は、一八歳のときよりもずっと満足度が高いという結果でした。
また、「あなたは昨日、次のような感情を経験しましたか?:喜び、幸福、ストレス、悩み、怒り、悲しみ」という項目を見ると、「悩み」は五〇歳までずっと続くのですが、その後、急激に減っていきます。
どうやら「五〇歳」という年齢は、人生の後半戦に向けての転機の年となっているようです。いったい、五〇歳のときに何が起きるのでしょうか?
一八歳と言えば、希望と可能性に満ちた年齢です。体力も気力も充実して、自分に満足しているのでしょう。しかし社会に出ると、いろいろな試練に出合う。
なかなか思い通りにはいきません。夢をあきらめなければならないときもあるでしょう。思う相手と結婚できなかったり、出来の悪い子どもに頭を痛めたり。
「こんなはずじゃなかった……」
「どこで人生間違ってしまったのだろう?」
「なぜあいつは成功して、おれは出世できないんだ……」
と思うこともあるかもしれません。
しかし五〇歳ともなると、出世レースにもそろそろ決着がつき、子どもも独立する頃です。自分を見定め、身の丈に合った幸福感、人生への肯定感が生まれてくるということではないでしょうか。
記憶力が衰え、忘却力が増してくるのも一因かもしれません。過去のイヤなことは忘却の彼方へ追いやられ、もやもやと美しい思い出に変貌していく……。
他にもさまざまな理由がありそうです。五〇歳から上昇する幸福曲線、あなたもその理由を考えてみてはいかがでしょうか
【出典】![]() |
日本実業出版社(著:渋谷昌三(目白大学教授)) 「 60歳からの人生を愉しむ心理学 」 |
A D |
60歳からの人生を愉しむ心理学について | ||
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この言葉が収録されている辞典 |
60歳からの人生を愉しむ心理学

- 【辞書・辞典名】60歳からの人生を愉しむ心理学[link]
- 【出版社】渋谷昌三(目白大学教授
- 【編集委員】渋谷昌三(目白大学教授)
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