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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
┗「冬至」まで3日
・先負
・十支:庚(かのえ)
・十二支:寅(とら)
月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
積雪【せきせつ】
- 雪国というと、秋田や新潟のように日本海側の県のイメージがある。だから積雪の最高記録もそのあたりかと思いきや、実は日本一の積雪量記録を持つのは、岐阜県と滋賀県の県境にある伊吹山だ。標高わずか一三七七メートルだから、決して高山というわけではない。降雪のない時期には、山麓に針葉樹林があるだけで山肌が一面の草原になる。木陰がないから夏の登山は夜間に限るといわれ、逆に夜間登山でも危険がないということは、険しさや厳しさとは無縁の峰ということだ。ところがこの穏やかな山が、冬になると変貌を遂げる。多量の雪を積もらせて、まるで冬ごもり状態になってしまうのだ。そして一九二七(昭和二)年二月一四日には、日本観測史上最高の一一・八二メートルという記録を残している。近年でも、一九七五(昭和五〇)年に、一日の積雪量二・三メートルという記録もある。伊吹山にもたらされる大量の降雪は、日本海側の雪国同様、冬の日本海からの冷たい湿った風が山脈にぶつかることで生じるが、とくに伊吹山あたりでは山脈が弓なりに屈曲しているため、湿った空気がいちばん集まりやすいのが原因であろうといわれる。この雪の副産物が、山を越えてくる強い風だ。雪を降らせた後の乾いた風は、「伊吹おろし」と呼ばれる「からっ風」となる。伊吹山の名の由来は、異常な風が吹くという意味の「異吹」からではないかという説があるほど、伊吹おろしの猛烈さは古代から有名だったようだ。
最高記録は、岐阜県と滋賀県の県境
【出典】![]() |
東京書籍(著:東京雑学研究会) 「 雑学大全2 」 |
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雑学大全2

- 【辞書・辞典名】雑学大全2[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京雑学研究会
- 【書籍版の価格】2,160
- 【収録語数】1,000
- 【発売日】2004年8月
- 【ISBN】978-4487801305