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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
┗「冬至」まで3日
・先負
・十支:庚(かのえ)
・十二支:寅(とら)
月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
井戸水【いどみず】
- 土地の表面は、昼は太陽に温められ、夜は熱が失われるため、表面上は一日の温度差がかなりある。ところが、土地は熱を伝えにくい性質があるので、地下の深部にいくほど温度の変化は少ない。たとえば、地表は夏と冬とでは三〇度以上もの温度の差があっても、地下五メートルまで下がるとわずか約二度、七メートルでは約〇・五度、一〇メートル以上の深さになると一年中ほとんど温度は変わらず、常に一定しているのだ。さらに興味深い点は、最高と最低を示す地温は深さによって時期的なずれがあるということだ。つまり、夏の高い温度が深部まで伝わっていくには時間がかかるので、地表の最高温度を示す時期が八月上旬であるのに比べ、地下五メートルで最高気温を示すのは一月上旬、七メートルでは四月上旬である。逆に最低温度では、地表が一月上旬、地下五メートルが八月上旬、地下七メートルになると、最低気温を示すのが一〇月上旬になる。これらからわかるように、土地は熱の伝わる速度が遅いため、深さ五メートルの井戸の水ならば一月下旬が最も温かく、八月上旬がいちばん冷たい。その差は約二度もある。だから、炎天下の真夏でも井戸水にふれると手を切る冷たさで、冬は湯気が立つほど温かいのである。私たち人間にとって暑い夏に井戸水が冷たいことは、天の恵みほどのありがたみがあるし、凍えるような冬に井戸水が温かいのもまた同じである。しかしながら、これは五メートルほど深さがある井戸の話であって、もっと浅い井戸ではやはり冬のほうが夏よりも冷たくなる。また、五メートルよりもずっと深い井戸では一年中温度の変化はほとんどない。
冬に井戸水があまり冷たくないのは、夏の名残?
【出典】![]() |
東京書籍(著:東京雑学研究会) 「 雑学大全2 」 |
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雑学大全2について | ||
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この言葉が収録されている辞典 |
雑学大全2

- 【辞書・辞典名】雑学大全2[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京雑学研究会
- 【書籍版の価格】2,160
- 【収録語数】1,000
- 【発売日】2004年8月
- 【ISBN】978-4487801305