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鉄橋【てっきょう】
- 鉄製の橋が生まれたのは、一八世紀末期から一九世紀にかけてである。鉄の出現によって、橋梁技術は著しく進歩した。橋脚と橋脚の間隔、すなわち支間(スパン)が大幅に伸び、長大橋の建設が可能になったのである。長い間主役の座にあった石橋の時代は終わり鉄橋へ、そして鋼橋、鉄筋コンクリート橋の時代へと移っていった。
日本で最初の鉄橋は、石橋と同様、長崎で誕生した。一八六八(慶応四)年、眼鏡橋が架かっている中島川の下流に造られた「くろがね橋」である。それまで木橋が架かっていたのだが、川が氾濫するたびに流されたため、鉄橋に架け代えられたのだ。しかし、当時の日本にはまだ鉄橋を架ける技術はなく、オランダ人技師の力を借りての架橋であった。長さ二一・八m、幅六・四m。完成当時は珍しさから、大勢の人がやってきて橋の上を行ったり来たりと、鉄橋の渡りごこちを楽しんだという。
翌年には、横浜の伊勢佐木町でも鉄橋が誕生した。吉田橋である。橋の長さは二三・六m、幅九mと、長崎のくろがね橋よりひとまわり大きい。当時は馬車や人力車から通行料を徴収したことから「かねの橋」とも呼ばれていた。
国産の鉄橋第一号は、一八七八(明治一一)年に東京の楓川に架けられた弾正橋であった。鋼橋としては、明治二一年に完成した東海道本線の天竜川橋が日本初のものである。鉄筋コンクリート橋がつくられるようになったのは、一九〇〇年代に入ってからだった。
外国に大きな遅れをとっていた日本の橋梁技術も、第二次世界大戦の復興を契機にめざましい発展を遂げ、欧米諸国と肩を並べるまでに成長した。
鉄橋も長崎が発祥地?
【出典】![]() |
日本実業出版社(著:浅井 建爾) 「 道と路がわかる事典 」 |
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道と路がわかる事典

- 【辞書・辞典名】道と路がわかる事典[link]
- 【出版社】日本実業出版社
- 【編集委員】浅井 建爾
- 【書籍版の価格】1,620
- 【収録語数】255
- 【発売日】2001年11月
- 【ISBN】978-4534033154